無言だった妻と会話

息子の話、私の反省の話をした。
途中、学校の担任から連絡があり、今後に向けて面談をしたいとのこと。
妻はしばらく聴いていたが、無言で布団をかぶって寝てしまった。
苦しい。私が愛着障害で認知が歪み、人の気持ちをうまく汲めないばかりに、近親者はだんだんイヤになる。

気持ちが通じて寄り添い合うのが夫婦なのに、私にはとても難しい。本当にごめん。
いま、近くにいて黙って寄り添っているが、これでいいのかわからない。わからないけれど、今はこうなんだろう、妻は不安だろうから近くにいようと思い寄り添う。

それでも頭が勝手に回る。何故か急に胸が締めつけられた。すぐに振り払ったが、何に怯えなければならないのか?

妻がようやく口を開いた。原因は私が酒を飲んだ際の言動である。
私の大学受験の動機は、合法的に家を出ることだった。勉強中の娘に酒を飲んで帰宅後、その話をした。私にとっては当たり前のことが、妻にとってはとても悲しい、認めたくない現実であった。
泣き喚く息子を投げつけて、俺の足を引っ張るな、と言うのと同じだ。
人の気持ちをわからないとは、こういうことを言うのだろう。
不安を動機とした、夢に向かって云々ではない。人間性、愛情などない。だから苦しいのだ。ダメ人間とみられる。その視線が怖い。ストレスが溜まる。不安を解消するために、一時の安らぎを求めて酒を飲む。

妻に怖い感情を告げた。子供の頃から不安があり、その解消でここまできた。
積極性や愛情ではなく、不安解消。妻の家系が羨ましい。妻の妹夫婦はもっと幸せそうだ。私に残るのは劣等感とコンプレックス。 50すぎてこんなことで悩まなければならないなんて。
3時間くらい話をしたが、妻は気晴らしに出てしまった。最後は親の悪口。行き場のない気持ちがさらに私を強張らせる。