株にはまり変わっていない自分に気づかされた

久々株に手を出した。口座が2つあるため、お金のやり取りをするために、妻からインターネットバンキングのパスワードを都度聞かねばならないが、そのたびに、妻からは嫌な顔をされた。1度目はそれが理由でエントリーのタイミングを逃し、妻に対してイライラした。2度目は妻が私に対してキレた。
この時、妻から発せられた言葉。「結局、人って変わらないんだよね。」私は最初何を言っているのかわからなかった。聞くと、「自分のしたいことだけは全力でなしとげようとする。家を買ったときもそう。4月になるとスイッチがはいっちゃうんだよね。」そういうことだったのか、と思った。自分の調子がいい時はグイグイいくくせに、立場が悪くなったらしおらしくなる。思いあたる節はあった。
下がると思った株価は信用取引も含めインバースで20万円以上マイナスになっていた。情報不足を痛感した。(ロシアとサウジが原油の減産に合意して軒並み上がったことを後で知った。日本でもETF12兆円で株価の下支えをしていた。アメリカはもっと露骨にやっているのだろうか? コロナ終息の兆しに市場が反応していた。結局、市場は理屈ではなく心理で動くため、何がプラスにあるいはマイナスに働くかは結果次第。これが今回の反省。)
その前は短期的な読みがほぼ的中して、プラス20万円近くになっていた。プラス10%ラインである30万円になったら精算しようと、ラインを引いていた。その時は、毎日株価を気にするも、心は穏やかだった。しかし、急激にマイナスに陥った。そうなると、毎日気が気でない。イライラが募り、電車の中でも「くそー」などとつい漏らしてしまっていた。家では何気なく振舞っていたが、たぶん感情に出ていたのだろう。まさに自分の性格が露呈されていた。
どうすればよいかわかっていた。実行に移した。優先順位は家族が一番だよね。いつの間にかゲームにのめりこんでいた。ゲームを止めた。全部精算した。損失以上に、自分がこういう状態でいることが自分と妻に悪影響を与えていた。精算したら株価が急に戻り始めた。すべて後の祭り。前回はエントリーのタイミングを逃して妻のせいにした。今回も、気づいていなければそうしただろう。基本的帰属誤りという人間の特性そのものだ。
精算した途端、イライラ、焦りから解放された。そして後悔だけが残った。お金よりも妻の気持ちを失ったことが大きい。自業自得。ダメな自分がいる。